日本美術刀剣保存協会和歌山県支部

活動記録

日本美術刀剣保存協会|和歌山|紀州|

活動記録

紀州の刀剣

     k011

脇差 銘 紀州和歌山住安広造
     大和大掾安定作

法量 刃長五〇・九糎(一尺六寸八分) 反り〇・八一五糎(二分七厘) 元巾三・〇五糎(二・八五糎) 先巾一・九七糎(一・八三五糎) 元重〇・六八糎(〇・六〇糎) 先重〇・四〇糎(〇・三三糎) 切先長三・四八糎
姿・造込み 鎬造。庵棟尋常。身巾、重ね尋常で鎬巾がやや広めで踏張りがつき、鎬低目。切先は中切先で反りの浅い脇差姿で、平肉はあまりつかない造込み。 地鉄 小板目よく詰んで沸がつき、肌が流れて柾がかり、肌の流れたところは地が荒れごころで肌立つ。地色黒ずんでネットリとして潤いがある。総体に白気てなかに乱映りが立つ。鎬地柾。 刃文 匂出来の互の目に丁子足が激しく入り、匂口は柔らかく刃縁に砂流しがかるくかかって小沸がつく紀州石堂然とした刃文になっている。 帽子 乱れ込んで先は小丸に返る。 茎 生ぶ。棟は丸棟。鑢目は大筋違鑢。茎先刃上り栗尻。目釘穴二個。

<解説>
安定とその師安広の合作は、この脇差が只一口であり、資料的にも貴重な脇差である。制作年紀はないが、慶安二年九月の太刀には大和守安定とあるので、造られたのは慶安元年から慶安二年の始めころにかけての間ではないかとおもわれる。

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