楽久我喜帖
”刀剣随想”
< 大川 治 >
日本刀に出会って感動を覚える人は少なくないと思う。
ある人は その 鋭さに
ある人は その 美しさに
ある人は その 背負っている歴史の重みに
感動するであろう。
刀剣の凄さは、地球上の何処にでもある土塊に等しい素材、砂鉄から
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『刀工として』
< 清田 裕希 >
私が刀工を目指す切っ掛けになったのは、高校二年生の時に、古本屋さんで見つけた一冊の刀剣入門書でした。
幼少から図画工作が大好きだったこともあって、美術専攻のある学校(兵庫県)に入学し、美術の基礎を学びながら、将来についてはただ漠然と、
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研ぎ師と成り
< 川上 安一 >
私は昭和四十三年から刀匠であった父敏夫(刀工銘・清光)の指導の下、刀剣研ぎ師としての修行を積んできました。
その頃といえば現代刀の制作依頼も大変少ない時代、寧ろ父の研ぎの腕を買われての受注の方が順調だった様に思います。
暫くの間、父が偶
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”刀剣趣味万歳”
< 西畑 茂行 >
私は、当世何かと話題の団塊の世代です。
生まれてすぐ母親と死別、祖父母の手で育てられました。
祖父の教えの一つに”苦あれば楽あり・・・楽あれば苦あり”があり、その他”真面目が一番”、”何事も一生懸命”等々、色々な人生訓を学び大きくなりま
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”私の錆びた頭の研ぎ直し”・・・ご指導を仰いだ先輩諸兄に感謝・・・
< 森下 博 >
私が日本刀に興味を持ち始めたのは、三十年前の事でした。
無銘の脇差を手に入れた事が切っ掛けとなって、最初の頃は刀の手入方法、イロハから教わりましたが、時折油を拭うのを忘れていきなり打粉を打ったために肝心の粉が油が染みこんで出なくなったり、
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