楽久我喜帖
私と日本刀
< 鳥渕 建蔵 >
私の父も愛刀家でした。
昔から”蛙の子は蛙”とはよくいったもので、その影響か知らず知らずの間に日本刀愛好家の仲間入りをしておったという次第です。
刀剣の勉強をするについて、一番有難かったのは父が数々の刀剣関係の専門書を手元に残してくれて
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私と刀剣
< 金澤 公英 >
秋になると、巷の街路樹はいっせいに葉を落とし枝だけになる。
その後、枝の伐採に役場より職人さん達が来るのが、毎年冬の始まりを告げる恒例の行事であったように記憶している。
昭和三十年台の大阪の下町風景でありました。
私たちは、伐採される
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思い出の古銃
< 宮本 博 >
ウインチェスター社製アンダーレバー式ライフル銃二十五口径千八百九十五年製造。
私が初めて自分のものにした銃(許可銃)です。
此の銃の作られた年の日本は明治二十八年で日清戦争終結の年です。
この年代物の銃が生産されてから六十七年目、私が
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古刀との出会い
< 保田 幸雄 >
私は当年八十歳になります。
私と刀の出会いはと申しますと、随分古い話になります。
私の父はモダンな人だったこともあり、あまり刀剣には興味がなかったようですが、祖父は当家の四十代目で武士魂の逞しい人でした。
今時は流行りませんが、士族の
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研ぎ師と成り
< 川上 安一 >
私は昭和四十三年から刀匠であった父敏夫(刀工銘・清光)の指導の下、刀剣研ぎ師としての修行を積んできました。
その頃といえば現代刀の制作依頼も大変少ない時代、寧ろ父の研ぎの腕を買われての受注の方が順調だった様に思います。
暫くの間、父が偶
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